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タイトル ネットワークユーティリティコマンド
報告内容 ネットワークで接続できない、通信が遅いなどの障害があった場合、その原因を調べるのに便利なユーティリティコマンドを紹介します。
トラブル解決の為だけでなく、TCP/IPのネットワークの動きを直に感じ取れて面白いです。
(以下に挙げるコマンドは、全てコマンドプロンプトから打ち込んで使用するものです。
コマンドプロンプトは、アクセサリーメニューの中にあります。)
 
1) ping
目的:
目的のコンピューターまで、ネットワークが繋がっているかどうかを判断できる。
 
ping [ホスト名または、IPアドレス]
 
ネットワーク上の特定のコンピューターにエコー要求パケットを送り、エコーが返ってくるまでの時間を表示する。1秒待っても返答がない場合は、「Request time out」を表示する。
この動作を4回行い、最後にその最小、最大、平均時間を表示する。
 
ローカルネットワークでつながっているコンピューターの場合は、ほとんど0msとなるが、
ping www.live-net.co.jp などとやると、200msなどの時間が表示される。
 
2) ipconfig
目的:
自分のコンピューターのネットワーク設定を確認できる。
Windowsだと、ダイアログのタブを切り替えたりして面倒。
このコマンドで、全ての情報を一覧できる。
 
ipconfig
ipconfig /all *全ての設定を見ることができる。
 
3) tracert
目的:
特定のコンピューターとの間にどのようなルータが存在するか?を表示することによってどのルータで問題が起きているかを特定する。
 
tracert [ホスト名または、IPアドレス]
 
指定したコンピューターまでのルータを自分に近い順に表示する。
 
4) netstat
目的:
パケットの統計情報を出力し、イーサネットカード、ケーブルなどに問題がないかを調べる。
 
netstat -e *エラーパケット情報を表示する。
netstat -e [秒数] *[秒数]で指定した間隔で、繰り返し表示を行う。
 
Discardsで表示される数字は、処理できずに破棄されたパケット数。
Errorsで表示される数字は、壊れていたパケット数を示す。
これらに0以外が表示された場合は、ハブ、ケーブル、イーサネットカードなどに問題がある。
 
5) nslookup
目的:DNSがきちんと動作しているかを調べる
 
nslookup [ホスト名] *ホスト名をIPアドレスに変換。
nslookup [IPアドレス] *逆引きを行い、IPアドレスをホスト名に変換する。
 
もし、正常に表示されなければ、参照するDNSのIPアドレスが間違って設定されているか
指定されたDNSが動作していない可能性がある。
名前 上坂浩光
日時 2001/4/19
データ machine name:
os(version):Windows2000
application:
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