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 27week  2001/7/2 〜 7/7

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今週の仕事
 

現在進行中の仕事は、主にCanonさんの仕事ですが、それ以外にもいくつかのプロジェクトが始まりました。8月に千葉テレビで放送される番組のCG制作の仕事。他にホームページなどの仕事も進行中。ここにお見せできる画像は、今のところありません。やはり本番の映像は完成までは見せることは出来ませんね。さらに、Canonさんの仕事は長期間に及ぶので、しばらくの間は”画像なし”が続くと思います。...あしからず。

 

 
7月6日(金)

今日は、ライブの夏のボーナス支給日。

ライブでは、”ボーナスは現金の手渡し”ということに決めています。実際に、現金を手渡すことで、もらったという実感が湧くと思うし、こちらとしても、それを見て喜ぶ顔が見たいという思いがあります(喜ぶ人ばかりではないかもしれませんが...)。

そしてその際に、1人1人と時間をとって話をするようにしてます。いつも仕事が走っているときは、なかなかゆっくり話せないので、せめてこんな機会を見つけて話合おうという訳です。僕がいろいろと感じていることを伝えるのはもちろんですが、彼ら(彼女ら)が普段感じていることも聞きたいので、1人あたり1時間位かかってしまう場合もザラ。7人と話し合いを持つと、もう1日仕事です。

でも、面白いですよ。
いろいろな意見を聞けて。一種役得ですね。

 

 
 


いつか書こうと思いつつ、随分時間が経ってしまいました。

もう4月のことになりますが、箱根・芦ノ湖で生まれて初めてヘリコプターの遊覧飛行に乗りました。遊覧飛行というと、遊園地のゴーカートみたいな安全な飛行かと思うかもしれませんが、とんでもない。かなりアクロバティックで、ヘリの認識を変えるには十分でした。短い飛行でしたが、ヘリコプターって乗り物の迫力に圧倒されっぱなし...

その日、前日から箱根に宿泊していた僕らは、芦ノ湖スカイラインにドライブに行ったのです。そしてたまたまスカイラインのヘリポートからの遊覧飛行が行われていたのに出くわしました。前々から、一度ヘリに乗りたかった自分としては、すぐに搭乗の申し込みをした訳です。5分程度の飛行で、6300円(高いかな?)。

芦ノ湖スカイラインのヘリポートの南側は、山が下に落ち込み、そのまま海に続きます(熱海方面)。そのヘリポートで待つこと15分。来ました。海の方から、小さく現れたそのヘリは、瞬く間に爆音を立てながら大きくなります。崖の下あたりから、かなりの急角度を持って上昇。目の前のヘリポートを通貨。「すっ、すごい音!」。そのまま上昇を続け、芦ノ湖側の崖付近で、急角度でUターン。機体は90度以上傾いてました。宙返りに近い感じ。そして目の前に着陸しました。「どんなもんだっ!」って感じで、僕らにそのパワーを見せつけているようでした。

これがそのヘリ。飛んでいる姿を見ると小さいですが、近くで見るとかなり大きい。そしていよいよ、僕らの番。乗るのは2人だけだったので、なんとパイロット席の隣に載せてもらうことが出来ました。ラッキーでした。

 
黙々と離陸の準備をするパイロットの方。僕はちょっと緊張気味。

パイロットは、まずエンジンを始動。徐々にエンジン回転数を上げていきます。ものすごい騒音と振動。単位はわかりませんが、「15」という所まで回転を上げます。ヘリはもう浮かび上がりたくて機体をうずうずさせているのがわかる感じ。機体の正面にいる誘導官が合図をすると、ローターのピッチを変え、いよいよ離陸です。


画面奥が芦ノ湖スカイラインの大観山方面の料金所

ヘリは軽々と、空に飛び立ちました。
足元はガラス張り。あっという間に、ヘリポートが小さくなって行きます。何か、神様の手につかまれて上昇していく感じ。いつ、その手を離されはしないかと、気が気ではない。機体が左方向に回転を始めたかなー?と思ったら、急にその手を離されたんです。無重力!下腹のあたりがフワッとするジェットコースターのあれです。でもそれはほんの一瞬、息つく暇もなく重力がよみがえり、前方に向けて加速体制に入りました。「はっ、速い」。今、車で通ってきたばかりの芦ノ湖スカイラインの料金所が、もう眼の前です。

そこまでは、芦ノ湖の外側の峰の上を飛んでいるわけで、そんなに高度は感じられません。しかし、それもつかの間。今度は、機首を芦ノ湖に向け、ヘリは、崖っぷちから飛び出しました。いきなり下方視界が開け、高所恐怖症の僕は、一瞬、息が止まりました。


芦ノ湖。「すごい振動。落ちない?大丈夫なの?こんな高い所まできちゃって...。」

「すげー!」。思わず声が出てしまった。恥ずかしいですが、もう叫びまくり。そして眼下には湖面が広がりました。

 

足元はこの通り、ガラスです。すごい開放感。

湖面に出ると、機は、大きく左に急旋回。視野が60度位傾きました。すごい縦Gを感じます。バンクするので、回転Gが下向きにかかるんですね。それに逆らって、手をあげようとするけど上がらない。そればかりか、そのGで血液が足のほうに落ちていくのがわかる。...だって、”クラッ”と眩暈がしました。

芦ノ湖には、有名な外輪船がありますが、ヘリはその船に近づいてくれました。デッキに出ているお客さんたちが、こちらに気づき、みんな手を振ってくれている。こちらも負けじと、思いっきり手を振りました。


みんな手を振ってくれました。映画の1シーンみたい。

次は湖面スレスレの飛行。見た感じ15m程度しかなかったんじゃないかな?もう手を伸ばせば水面に届きそう。目の前には、広々とした水面が広がり、すごいスピードで、足元を通って後ろに抜けていきます。もう、視野には、1隻の船もないし、芦ノ湖を独り占めって感じです。

そして、スピードが頂点に達しようとしたとき、だんだん対岸が迫って来ました。「どうするんだろう?」と不安に思った瞬間!急上昇。足元は一転して森海です。そして芦ノ湖の外輪山の上に向かってヘリは上昇を続けます。その山の端がすごいスピードでどんどん近づいてきて、一気に視野が開けました。


どうです!すばらしい景色でしょ。真正面に富士山です。

そうしたら、この景色です。
まっすぐ前方に、富士山!!!

なんて心憎い演出。「すげー!」「わおー!」と、また訳のわからん言葉を叫びまくってました。パイロットの人は、「今日の客はうるせーなー」と思ったでしょうね。でも、こんだけ喜んでくれたら本望だとおもうけど。

その後は、芦ノ湖スカイラインに戻り、しばらく道沿いに車といっしょに走りました。車の遅いこと遅いこと。そして一番のハイライトは、最後に待っていたのです。そう、僕らが待っているときに目の前を通り過ぎてとんぼ返りを見せたあの飛行を、今度はそのヘリの中から体験することになったのです。

ヘリポートを通り過ぎた後、急上昇!
足元が空を向きます。解りますか?空、ですよ!斜め上を見ると、地面ですからね。「あれ?ヘリって宙返り出来るのか?」 ものすごい心配。「このまま下に落ちたってちっともおかしくないぞ!」

そしてすごいG。また、貧血状態です。でも結構冷静な自分もいて、下の駐車場から沢山の人がこっちを見ているのが解りました。いや、下ではなかった。上の方向にいたんですよ!その人たちは!

そしてやっと、正常な姿勢に戻り、着陸です。

ふと気づくと、パイロットの人に「すごかったです。」「ありがとうございました。」と叫びつづけている自分に気づきました。もう、すごい感動!空を自由に飛びまわる快感ってすごい!もうすっかり世界観が変わりましたよ。

 


お疲れ様でした。ヘリの運転免許が欲しくなった。

という訳で、まだヘリに乗ったことがない人はぜひ乗ってみた方がいいです。ここ芦ノ湖の遊覧ヘリは、演出もいいし、最高かも。大体、休祭日は営業しているようですが、出かけるときは、まず確認してみてください。

すばらしい体験を、ぜひ!