1. 主鏡のクリーニング

  2. RCOS14.5” 2年間の汚れを落とす    2007/10/13(土)

Tips

 

この主鏡をどうやって外すんだ?


 なんのマニュアルもありません。どのボルトを緩めてどのような手順で主鏡をばらすのか?なんの情報もないのです。海外のユーザーサイトを見ても何も得られず。しかし、主鏡の汚れは耐え難くなっており、どうしてもやらなければならない。




(1)まず、主鏡セルにあるコネクターケーブルを外す。

 プレートには、ローテーターがくっついていますが、これの取り外しは面倒なのでこれは付けたままで。望遠鏡を水平にすることも考えましたが、外したときに下手に遮光筒がどこかにあたるといやなので、垂直位置になるよう架台を動かしました。これで、スポンと真下に落ちるはずです。また、水平にすると主鏡を外したときに望遠鏡のバランスがくずれ、架台によけいな負荷をかけるのではないかという心配もありました。


(2)アクセサリープレートを取り外す。

 写真では少しわかりづらいですが、上下に2つのアクセサリープレート(ロスマンディ製)がついています。これが主鏡セルにかぶさってネジ止めされているので、まずこれを外します。


(3)主鏡セルを取り外す

 主鏡セルを固定しているネジを回す作業が恐い。最初はいいんですがだんだんと残りのネジが少なくなると、何時プレートが、ガタンと落ちてくるかもしれない...。これは恐いです。このときだけは、一人では恐いので、妻に手伝ってもらいました。ここでひとつ問題が発生。主鏡から副鏡へは、リボンケーブルが一本通っているのですが、これが外せませんでした。主鏡の裏側にコネクターがあるのですが、これが硬いのです。またこの作業を主鏡固定ボルトを全て外した宙ぶらりんの状態で、行わなければならなかったので断念。

 もう一度主鏡セルを付けなおして、副鏡付近のコネクターを外し、リボンケーブル全て取り外すという大事になってしまいました。ここらへんの設計が悪いな〜




これが、プレートを外した我が愛機。なんとも情けない格好です。なんか魂がぬけちゃったみたい。でも、無事にはずす事に成功。底部プレート(主鏡セル)と主鏡を床において、次のステップへ。この写真では、遮光筒がすでに取り外した状態になってます。




見よ!このものすごい汚れ。山の中とはいえ、2年間経つとこうなってしまうのですね。良くもまあこれで撮ってました。左側の写真でわかると思いますが、主鏡の側面にマジックで印がありました。セルに対しての主鏡の位置決めのものです。これに対応した主鏡セルにも印を付けておきました。


(4)主鏡を主鏡セルから取り外す

主鏡は、上部ストッパーリングでコルクを挟んで固定されているだけ。ストッパーリングの止めネジを外し、回転させるとすぐに外せました。しかし、この止めネジを外すのがとても恐い。手を滑らせたらネジが鏡面に落ちてしまいます。慎重に慎重に行いました。




主鏡の穴に手を入れて持ち上げてみると、結構重い。裏側には、温度を計測するセンサーが貼り付けてありました。これを綺麗に剥がすことが出来ず、結構メロメロに。さて、こうして主鏡を取り外すことが出来ました。次ページではいよいよクリーニングです。