2000/11/13 〜  12/2
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12月2日(土)

月曜のブリジストンさんと同じように、もう終わっていることなので、実名で書かせていただきます。

昨日書いたように、今日は、朝日新聞主催の「朝日医学衛星セミナー」。
インフルエンザを主題にした医学セミナーで、全国47都道府県にサテライト開場を設け、なんと衛星放送を使ってそれらの開場を結ぼうというもの。参加人数9000人(しかも、全員お医者さん)の大プロジェクトなんです。ライブは、これのパワーポイント映像(3DCGを含む)を作成しました。ブリジストンさんと同じように、動画のデジタルムービーを駆使したものです。


場所は、有楽町の東京フォーラム。右は、僕らスタッフブースの様子。

もう、衛星放送ですから失敗したら大変です。スタート前の緊張は、大変なもの。うちの吉田なんか、手のひらが汗でキラキラ光ってました。


大きな開場でしょう。左の3面のスクリーンに映像が映し出されました。

午後2時から本番はスタートし、休憩をはさんで5時半位までの長丁場。
ひとつ感動したのは、真剣な質疑応答の中で、ここに来ている人たちは、みんな
”インフルエンザから患者さんを守ろうとしている”という意思を感じた時。スクリーンを見つめるまなざしの全てが、その1点に集約されているのだと判った時、ブルッと身震いが起きた。「人ってすごい...」

興奮も冷めやらぬまま、直ぐに会社にもどり、CMのCG作業の続き。
今日は、昨日に引き続き、チェックを受けにいきました。2カット持っていって1カットはOK。もう1カットはやり直し。でも、どうすればよいかもハッキリ見えているので、状況はそんなに悪くありません。
しかし、不思議な感じ。さっきまで、朝日衛星セミナー開場にいたのが嘘のよう。

 

9:00
朝日医学衛星セミナー

19:30
ビジョンさんでチェック

泊まり

12月1日(金)

作業はちょっとだけ進展を見せ、カットによっては光が見えてきました。まだまだホッとはできないけど、やっと食事も喉を通るようになった。

連日続いている泊まり作業ですが、まあ、寝ないということはありません。大体2、3時間位は寝ます。まず夕食は、夜半を過ぎてから1時くらいに出かけるのが多いですね。空いている店はあまりなく、24時間営業のカレー屋や、ラーメン屋、牛丼屋、ファミリーレストラン(カーサ)などが主なところ。そして、2,3日に1回くらいは、風呂屋に。...これが天国なんです。ほんとこの時だけはリラックスできます。熱い風呂に入ると疲れがとれる。そして朝の5時6時位になってくると頭が朦朧としはじめ、大体7時か8時位に倒れるようにして寝ます。見る夢は、決まってCGのこと。マスクがずれてるとか、合成が間違っているとか、そんなことばかり。...そして、10時になるとみんな出社してくるので、ぼちぼち起きるという感じです。僕ももう40歳ですからね。こんな生活は、つらいものがあります。これを2,3日やっていると、頭の芯に鉛が入ったような感じになります...。

さて、そんなこんなで、今日は、2回目のCGチェックに行ってきました。
ドキドキしながらチェック映像を監督に見てもらうと、今度は思いのほか好評。オフライン編集した通しの映像も見せてもらいましたが、なかなかいい感じです。...なんか、ホッとしました。「今回の仕事、これなら行けるかもしれない。」そう確信したはじめての瞬間。やっと先が見えてきた感じです。

そんなわけで、今日は、久しぶりに帰宅することにしました。
実は、明日、ある新聞社が主催の医学セミナーが行われるのです。それのパワーポイントの作成も手がけていて、その運営を明日しなければならない。今週の月曜ブリジストンさんの発表会とまったく同じような感じの仕事です。そこにいくのに、泊まりのままのカッコではいけませんから、帰ることにしました。帰宅して布団に入ると、ほんと一瞬で眠りにつきました。

 

18:30
ビジョンユニバースさんでチェック

久しぶりに帰宅!

11月30日(木)

天国と地獄をいきつ戻りつしています。
「これならOK。いけるかもしれない。...いやまてよ、やっぱりだめだ。これじゃあ通用しない。ダメ。」こんなのの繰り返しです。
飯も相変わらず、まったく喉を通らない。絶食中です。

そんな中、以前から約束してあった打ち合わせがありました(こんな時でも平気な顔して打ち合わせに行かなければならない)。具体的な名前が上げられませんが、インターネットでは有名な会社です。場所は広尾なんですが、その会社からの帰り道、今の自分の気持ちを現してみようとデジカメを撮って見ました。

右の絵が傾いているのは、まさに朦朧とした心の現れ。
日常的な風景が自分から遠くに感じられ、生きていないような感じ。下の大きなイルミネーションのぬいぐるみなどを見るとほっとしたりして、しばらく会っていない子供の顔が浮かびました。

 

17:00
広尾で打ち合わせ

泊まり

11月29日(水) 冷蔵庫CMの作業が難行中。
いくつか原因があるのだけれど、根本的には時間がないこと。なかなか、最終映像のクオリティが上がっていかない。

そんな中で一回目のCGチェック。
結果は芳しくない。そりゃあそうです。まだまだ途中ですからね...。時間もなく、これで間に合うのか?と問いただされる始末。目の前真っ暗。アバコスタジオでのチェックからの帰り道、いろいろ考えましたが、とにかく今日から臨戦体制を敷いて、OKが出るまで頑張るしかない。社にもどると直ぐに臨時会議を開いて事態を説明。「これは、ライブ始まって以来2回目の危機だから、みんなの力を貸してほしい。」趣旨のお願いをして、さっそく作成作業に入りました。今日までも泊まりが多かったけど、今日からはずっと泊まりになります。「こんなに時間のない仕事をなぜ受けてしまったのか?」と自分を責めました。もし、満足できる映像が出来ずにCMに穴を空けてしまったら損害賠償ものだし、こっちの信頼もがた落ちです。

以前、会社が出来たての頃。社員の吉田くんが一人で作業している仕事があって、泊まりを続けていました。そんなある日、夜中の2時ごろに僕の自宅に彼から電話がかかってきたのです。

「上坂さん、もうこれ以上出来ません。僕、もうこれから死のうかと思ってます。」
「おい!ちょっとまてよ...」

これ、本当の話。
やってもやっても出来ない作業。締め切りを何度も延ばしてもらっているプレッシャーなどが重なって、”死”なんて言葉がでたのでしょう。
 今回は、この気持ちが痛いほどよくわかりました。ほんと死んだら楽になるだろうなーなんて思ってしまったりして...一瞬ですけど...。
そんなことを考えてたらいかん!頑張らねば。

夜泊まりで、飯を食ったけど、ほとんど食べれない。心配事が大きいと食欲もなくなるんですね。...こんなの初めてです。

 

14:00
アバコスタジオでチェック

泊まり

 

11月28日(火)

DVD,DV、S-VHSが
再生できます
昨日、5FでAV関連機器の取り付け工事が行われました。

ご覧のように、天井にプロジェクターも設置され、AVアンプやDVDプレイヤー、サラウンドスピーカーなども無事取り付け完了。手前味噌ですが、なかなか立派なAVルームになりました。このプロジェクターにはコンピューターの信号も直接入りますので、今後ライブでのCGチェックは、プロジェクターの大画面で行うことになると思います。お楽しみに。

 
SONY、液晶プロジェクター
ビデオ画質はもう一歩ですが、コンピューター画面の再現性は抜群!

スクリーンは120インチの大きさ。映画を見るのも最高です。
映像の仕事をしてるわけですから、主要な映画DVDソフトは全て揃えようと思っています。”あの映画のあのシーン”がすぐに引っ張り出せるようにDVDライブラリーにする考え。この施設を利用して、よりよい映像が作られていけばいいなーと思っています。

 

泊まり

 

11月27日(月) もう終わってしまっているので、舞台裏など明かしても問題ないと思いますので、実名で書いてしまいます。

今日は、ブリジストンさんのタイヤ新基盤技術「AQ DONUTS II」のプレス向け発表会(東京プリンスホテル)です。ライブでは、この発表会向けのパワーポイントの作成を行いました。パワーポイントというと単なる静止画の連続を思い浮かべるかもしれませんが、うちのは違います。フル画面のデジタルムービーを組み込み、ちょっと例を見ない形態をとりました。そのために、再生用のコンピューターには1GHzx2、レイドシステムを組み合わせた最強の物を用意しました。そこにライブの3DCGを組み合わせたわけです。


発表会開始前の開場を、副社長席から見た図

われわれスタッフは、8時半までに会場入りして準備です。一度リハーサルを行い、その後いよいよ会場です。メディアの記者だけでなく、有名な自動車評論家の星島氏、津々見氏などもお見えでした。

そして11時。いよいよ本番開始です。


デジタルムービーがうまく動いてくれました

プレゼンテーションの間、システムに問題がないかドキドキ。でも、自分達で作ったCGが、大勢の人たちに見られているのを目の当たりにしてとても満足。こんな機会めったにないですからね...。プレゼンテーターの方も心なしかプレゼンテーションを楽しんでいるように見えました。

発表会は好評のうちに終えることができました。パワーポイントの映像がプレスの人たちにも好評だったらしく、ブリジストンの広報部長さんが、わざわざスタッフブースまで握手をしに来てくれる位。感激!
 こういうのって、単なる映像制作では味わえない達成感がありますね。
映像作品を作っても、それを人が見る場面というものをあまり見ることはありません。今回はそれが見られ、その反応もじかに感じられた訳ですから、面白くないわけがない。ここまで来るには、さまざまな紆余曲折がありましたが、これですべての苦労が吹き飛んだ感じ。ほんとよかったです。

「Creation&Technology」というのが、ライブのテーマになっていますが、単なる映像制作だけでなく、コンピューターのテクノロジーを追いかける姿勢は間違っていないという確信を強くした1日でした。

 

8:30
ブリジストン新技術発表会

11月26日(日) 連日CMのCG制作に取り組んでいます。

デジベ素材を受け取ってから明日で1週間。モーションコントロールカメラのデータを受け取ってから5日。やっと、全カットのマスク、マッピングする3Dオブジェクトのセット、大まかな特殊効果付けが終わりました。本番納品まで残された時間はあと1週間。ここからが、本当の勝負何処です。

そんな状態ですが、明日は朝からBs社さんの新技術発表会(これのプレゼン用CG+パワーポイントを作成しました)。画像を作るだけでなく、なんとこれの当日の運営までライブでやることになっているのです。朝8時半に東京プリンスに集合。いろいろ考えると気が気ではないです。はあ〜。

 

13:00
Dtさん来社

 

11月25日(土) いよいよ月曜日に、プロジェクターなどのAV機器設置です。今日はそのうちのテレビだけ届きました。楽しみです。これで仕事が忙しくなかったらなー。

 

11:00
Ntさん来社

 

11月24日(金) いろいろな方からお仕事のお話をいただいています。
その全ての方に「12月中旬以降」という返事をしてしまっていますが、本当に申し訳ありません。現在の仕事が終わり次第取り掛からせていただきますので、もうしばらくお待ちください。

 

泊まり
11月23日(木) 休日だというのを忘れてました。ほとんど関係なく全員出社。
休日なので、電話もあまりかかってこないので、CGの制作がはかどりました。休日の利点ってこれですね...。

 

11月22日(水) 最近、右の欄にかくスケジュールが少ないとお思いの方もいるかもしれませんが、本当は、これの何倍かの打ち合わせスケジュールがあります。
 しかし、それらを社員スタッフが肩代わりしてくれているおかげで、こうした密度を保っていられるわけです。

つい、半年程前までは、ほぼ全ての打ち合わせを自分でこなしていました。しかし、スタッフの力量も上がってきたし、ここらあたりで彼らに任せても大丈夫だと判断しました。”次のステップへ...”と書いていたあの頃のことです。
 みんなにもその意思を告げ、責任分担をするようになると、逆に個人個人のやる気みたいなものもでてきて、仕事の制作形態をうまく移行できたかなと最近思います。

普段あまり、言葉にはできないけど、ほんとよくやってくれてるなーと思います。彼ら(彼女ら)の頑張りに負けないような会社にしなければ...と、うれしいプレッシャーを感じています。

 

11月21日(火) 朝出社すると、会社の前に家具屋さんのトラックが止まっていました。


5Fの打ち合わせ用テーブルの配達。仮に椅子も置いてみました(CG合成)。

5階にガラステーブルが届きました。このテーブル実は前々から目をつけていて、こんなテーブルをいつか事務所に置きたいと考えていたものです。まだ椅子は届いていないので、3階にある椅子を持ってきてイメージ作りしてみました(椅子は実際には2つしかありません。あとは、CG合成です)。なかなかいい感じです。

今日は、神奈川にあるNsさんの工場に技術説明を聞きに行ってきました。
ついこの間も書きましたが、世界的な技術を開発した会社です。前回は、その開発責任者のMさんに会いましたが、今回は現場を取り仕切っている現役バリバリの方です。

そこで、たっぷり3時間ほど、その最先端の技術の講義を受けてきました。
ほんと役得ですね。第一線の技術者の人に、懇切丁寧に、わかるまで説明してもらったんですから...。
 物事の真理に出会う話というのはとても面白い。久しぶりに学生の気分を味わいました。また、先輩後輩関係の2人の方に説明していただいたのですが、そのよい間柄も伝わってきてよかったなー。

その講義を元にCGを作るのですが、さすが技術者というか、その機械の動作を全て数値化して渡してくれるそうです。僕が数値よりも式が知りたいといったら、これも二つ返事。3DStudioMAXの式コントローラーを使えば、正確に動作させることができますからね...。式コントローラーは今年の夏にC社のプリンタのメカ動作で体験済みですから、問題なく実現できるでしょう。

 

14:30
Nsさんで打ち合わせ

 

11月20日(月) 12月の第二週目までは、目の回るような忙しさが続きます。
こんなに忙しいのに、なんと3週間、スケジュール会議をやってませんでした。ライブは、毎週月曜日の朝にお互いのスケジュール調整の為の会議をやっています。しかし、あまりの忙しさの為に、その会議ができていなかったのです。

もちろん、自分は全員のスケジュールを理解してはいました。
しかし、こうして聞いてみると、改めて仕事の密度が異常に高いのに唖然としました。10月下旬から11月にかけても、新しい仕事の話が来ていますが、全てお断りしています。それでもこのスケジュールですから、ほんとビックリ。

始めから仕事の期間が決まっていれば、出来る出来ないが、ハッキリ決断できるのですが、大体がスケジュールが決まらない状態で話がきます。「11月頃に○Xの仕事がありますのでよろしくお願いします。」「こんどの△◇の作品よろしくお願いね。」...「はい、喜んで。」となるわけです。「まだ決まってはいないけど、やることになったらよろしくね。」なんてのもあります。
 そして、示し合わせたように同時期にバタバタと作業開始になるんです。...
断りたくても断れない状態になってしまう...これが、仕事が集中するひとつの原因なんですね。もっと悲惨なのは、途中まで進んでいた仕事がクライアントのチェックでペンディングになっていて、「時間が空いてるからいいや...。」と仕事を入れると、途端にクライアントの返事が来て、「来週までにやってね。」などと言われる時です。もう、泣いても笑ってもやるしかなくなっちゃうんですよね。

まあ、一番の原因は、貧乏会社で蓄えがないから...なんですけどね。

 

16:00
Imgさんで打ち合わせ

 

11月19日(日) なんだか久しぶりに会社のみんなに会った。

昨日の夜。
Htプロダクションさんが撮影した素材をデジベで届けてくれてました。感謝です。さっそくコンピューターに取り込むことができました。これで、明日から4人体制で一気に作業に取り掛かれます。

荒川君がんばってね。頼むよ〜。

 

13:00
荒川くん来社

15:00
Detさん来社

11月18日(土) 朝、再び奥さんに車でライブまで来てもらい(うちを出たのは日の出前だったそうです)、ビーグルさんからお借りしている3Dスキャナーを返しに行きました。寝たのが朝方の4時で、8時に起きて9時頃ライブを出発しました。

首都高速を走っていると、とんでもない故障が発生。
なんと左のウィンカーが勝手に点滅をはじめたのです。「どうしたんだ!?」と思い、反射的にウィンカーレバーを右に入れると今度は、両方のウィンカーが点滅。同時に室内のハザードランプボタンも点滅をはじめました。隣を走っていたバイクが前に出て、ジェスチャーで「ウィンカーがついてるぞ!」と教えてくれたけど、どうすることも出来ない(バイクの人、シカトしたみたいでごめん)。どうすることもできないまま東名川崎のインターを降りました。すぐに車を道端に停めて、24Hエマージェンシーサービスに電話。でも、原因がわからず、エンジンを止めてキーを抜いても、点滅は収まりませんでした。

しかし、あきらめてしばらく放っておくと何の前触れもなく点滅が止まった。
なんだったんでしょう。結局1時間位、点滅してました。


アルファスペースの中のビーグルさん(右端の建物)

ビーグルさんに3Dスキャナーを返し、改めて隣接の撮影スタジオ”アルファスペース”の看板を見ると、”アニメーションスタッフルーム”の名前が...。アニメーションスタッフルームさんが、郊外にスタジオを建てたという話は聞いて知っていましたが、それがここだったなんて、ビックリ。ここだったんですね。

午後から娘が学校の代表で春日部市長と会見するというので、慌てて帰宅し、今日はそのまま休ませてもらいました。


春日部市役所で市長と会見(中央左で立っているのが娘です)

 

11:00
ビーグルさんへ
11月17日(金) やっぱり、無理をしてでも自宅で寝るというのはいいもので、睡眠時間は水曜に比べて短かったけれど、朝の爽快さは全然違いました。

撮影は今日も順調。
他のスタッフと3日間もいっしょにいると、撮影が終わる頃には、みんなあうんの絆ができていたって感じです。僕は今回はじめてですが、他の人たちは、何年もこれを経験してるんだろうから、もうほとんど家族って感じでしょうね。よく映画でスタッフの人たちを指して黒澤組とか言いますが、ほんとその意味がよくわかりました。最後のカットを撮り終わった時は、みんな拍手。全員の気持ちが一つになった達成感でほんと気持ちよかった...。

帰りは、Htさんのロケバスで、ライブの機材と共に会社まで送ってもらうことに。時刻は12時を回っていたでしょうか?スタジオを車で出たときは、刑務所から出所した心境。撮影のスタッフの人も含め5人で帰ったのですが、車に乗ったとたん運転手と助手席以外の人は深い眠りに落ちました。...みんな疲れてるんですね。
 夜半まで降っていた雨もあがり、夜の首都高速羽田線から見る景色は事のほかきれいだった。流れ去る高速道路の照明塔のむこう、ビルの上で点滅する赤いランプが、独自のリズムをきざんでいます。そんな景色を見ているうちに私も深い眠りに...。

途中で眼がさめて、スタッフの人の話を聞くと、「最近はまったく休みがない。」とのこと。しかも、ここ数日のようなスケジュールがずっと続いているというのだから、敬服します。前にも書いたけど、ほんとみんなギリギリのところで、頑張っているんだよね。この現実、ほんとにどうにかならないものでしょうか?

ライブについたのが1時半頃。もちろん誰もいません。ひとり荷物の後片付けをしました。さみしいもんですね。こういう時って...。
 昔のライブは何をするにもみんないっしょでした。でも今は、会社が発展しているせいか、それぞれが一人で仕事を受け持つしかなく、”一人/一つの仕事+外注さん”という図式になってきてます。良いんだか悪いんだかって感じ。

<工事11日目>

後片付けが済んで5Fの状態を見に行くとビックリ。なんと、工事がすべて完成していました。浦島太郎状態。壁も、ブラインドも全て出来てました。


天井には、スクリーンボックスも設置。ぶら下がっているケーブルは
プロジェクターとサラウンドスピーカーの物です。

左の写真が窓側から見たもの。右がドア側から窓側を見た写真です。プロジェクターを見るために、遮光する必要があり、天井から床までをドレープブラインドで覆うようにしました。

下に、工事前の同じポジションから見た写真を載せますが、まるで別の部屋です。なかなか感じよくなって、満足満足。...あとは、家具がうまくマッチすればバッチリですね。


工事前の部屋の状態

 

10:00〜終日
横浜スーパーファクトリー

泊まり

11月16日(木) やはり、仮眠所でぐっすり寝るというのは難しいもので、朝起きても頭がボーっ。でも、そこからスタジオまではほんの30秒。9時過ぎにはスタジオに...。

この日の撮影は、快調に進み、夕方頃には前日の遅れを取り戻していました。面白い光景がいろいろあったのですが、CMの中身に触れるものを、ここに載せるわけにはいかないので、ご勘弁ください。

休憩時間に、スタジオの廊下を歩いていると、向こうから4人くらいのグループがこちらに歩いてきます。真中の女性がやたら目立っていて、胸がちょっと露出してたりして...。そしたら、その女性。”神田うの”だったのです。すれ違う間、「あーっ」って感じでずっと見つめていたら、あっちもこっちを見てました。「この人、あたしが”神田うの”だって喜んでるー」って感じでしょうきっと。

撮影は順調だったのですが、結局、電車がある時間には間に合わず、自宅に電話して車で迎えにきてもらいました。うちの奥さんに来てもらったわけですが、こいつが傍若無人というか、スタジオのいろいろなところを勝手に見て周ってました。実は、若い頃、大道具の仕事につきたかったそうで...女だから断られたという悔しい経歴を持っているんです。

スタジオを車ででたのが、12時半頃。汐入インターから羽田線に入り、この間事故のあった海底トンネルを抜けて、浦安、小菅を経由し、東北自動車道の岩槻で降りました。この間わずか45分。昼間では考えられない短時間。こんなにすぐ着けるとは、思いもしませんでした。道が空いていれば、高速ってほんと便利なんだよね。...ZZZ。

 

9:00〜終日
横浜スーパーファクトリー
11月15日(水) 朝10時に横浜・鶴見小野の横浜ファクトリーへ。
埼玉の人間にとっては、東京を越えていくわけで、すごく遠かった。


横浜スーパーファクトリー
工場跡地を建物ごと利用した撮影スタジオです。

午前中は、各スタッフ毎に準備。午後1時から本格的な撮影準備になりました。今回は、モーションコントロールカメラをイマジカさんが持ちこんでます。かなり大柄な機械にビックリ。ここまでしっかりしたものでないと精度が出せないのでしょうね。


左:イマジカさんのマイロ                        右:VIVID 700

いろいろあって、本番撮影をSHOTしたのが、夜の7時を回っていました。
それから、それのマスク撮影をやり、お借りした3Dデジタイザーを使ってデータをとりました。

そして気が付くと、11時半。
見事帰れなくなり、明日は9時からということもあったので、宿泊することにしました。スーパーファクトリーさんは、社員兼お客さんの仮眠施設を持っていて、そこに泊めてもらうことに。ちゃんとした個室です。変な話ですが、これで、久しぶりに十分な睡眠を取ることができます。ここのとこ、3,4時間という日が多かったので...ZZZ。

 

10:00〜終日
横浜スーパーファクトリー

泊まり

11月14日(火) いよいよ明日から、冷蔵庫のCM撮影。
いつもなら、撮影後の仕事となりますが、今回は、モーションコントロールカメラを使う関係上、撮影にも立ち会います。

しかも、撮影される野菜を寸分たがわすコンピューター上で再現する必要があるために、いろいろ考えましたが、3Dスキャナー(MINOLTA VIVID 700)を使うことにしました。
といっても、ライブにはないので、いろいろ手を尽くし、貸していただけるところを探しました。そこに電話したのが、撮影2日前の昨日。貸し出しのスケジュールが合うかどうか心配でしたが、運良く貸してもらえることに。ほんとラッキーです。本当は、もっと前に判断して手をうっておかなければならないところなのに...。

受け取りにいく必要があるので、昼一度自宅に戻り、車で東名川崎までいかなければなりません。でも、今日中に五階のドアの取っ手を金物屋に選びに行かなければならないという用事もあり、そこで、1時間ほどのロス。買った取っ手を会社に届けたのが、5時。先方には6時までには行けると約束してましたので、あせりました。でも、首都高速に乗ると、渋滞もなく、6時10分前に付くことができました。帰りはすごい渋滞にはまりましたが、どうにか明日の撮影に使えそうです。

<工事8日目>

ドアのやり直しには3日かかるといわれていたのになぜか1日で完成。今日金物屋で選んだ取っ手もちゃんと付いてました。

でも、こんどは、左側のドアが90度しか開かないことが発覚。どうしよう?

 

10:00
Htプロダクションさん来社

18:00
さんで3Dスキャナーを受け取りにいく

 

11月13日(月) 今日は、わざわざクライアントさんに来てもらって朝からCGのチェック。
こんなに何人もの人がくると、さすがに部屋が狭いです。最近、5、6人で来られるお客さんが多いので、早く5階の新事務所の完成が待たれるところです。

最近、ライブに電話してもなかなか繋がらないというお話を伺います。5階事務所と共に、電話の回線数を増やしますので、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、もうしばらくご辛抱ください。

<工事7日目>

ドアの取り付けで大問題発生。ドアの開く方向が逆になってしまいました。完全に工事業者さんのミス。結果、いらないところにネジの穴が空いてしまい、ドアの枠からやり直してもらうことに...。可哀想だったけど、ここは、ビシッとやり直してもらうしかありません。

それと今日は、電気配線工事も行われ、プロジェクター、ステレオ関係のコードもすべて設置を終えました。

夕方、Nsさんに打ち合わせに行きました。
企業名や、会った人の名前を明かすことはできませんが、ある分野で世界的に有名な方。仮にM氏としましょう。先日もNHKスペシャルでMさんが主役で取り上げられていました。
 前にそのクライアントさんのCGを僕が作っていて、評判がいいとは聞いていたのですが、Mさんに改めて、誉めていただきとてもうれしかったです。

いろいろ技術的なお話を聞きましたが、やはり違いますね。すべて完全に理解していらっしゃるので、とても話が判り易い。こんなことをCGで表現できたら最高だという焦点がはっきりしていて、何を作ればよいかが明確でした。ちょっと理解困難な技術もあって、それについては、「完全に(こちらに)理解してもらうまで、とことんやりましょう。理解してもらうことがとても大事です。」とおしゃって、なんだかわくわくしてきました。もう、いっぺんでMさんのファンになってしまったという感じです。

10:30
Bsさん来社

17:15
Nskさんで打ち合わせ

泊まり