2001/2/19 〜  3/10
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3月10日(土) いろいろ片付けごとができると思って出社したら、電話の嵐で、その対応に追われる。しかし、それでも一人だったので、雑用をいろいろ済ませることが出来ました。

来週の休み開けから、この制作日誌の形態を少し変えようと思っています。何事もなかった日は、飛ばして書こうかと...。大きな出来事があった日や、小コラムにでもなるようなネタがある時だけ書いていきたいと思っています。その方が自然かな。お許しを...。

 

3月9日(金) 来週月曜日から私用で3日間ほど、お休みをいただきます。
この忙しい時期に休みをとるのはかなり勇気が要りますが、いろいろなスケジュールの都合でしかたありませんでした。

前回の休みは南の島でしたが、今回は北の方に行ってきます。留守になりますが、よろしくお願いします。

 

3月8日(木) 今日ほど充実した日は、最近なかった。
朝から分刻みでCG作成に終われました(間に面接試験も入ったりしましたが)。最後の仕上げは、手書きの絵コンテ。久しぶりにいい汗かいたという感じです。やっぱりこうして体(手)を動かしている方が自分にはあってるのだなと実感しました。



夕方からまた雪。本当に今年はよく降りました。

 

3月7日(水) 決算時期が迫っています。

そんなわけで、今日は午後から経理の仕事を片付けました。
僕も、社員として働いていた時には、経営者の気持ちなんてこれっぽちもわからなかったけど、この時期の気持ちって複雑です。今年の売上を出きるだけ上げたいという気持ちと、売上を上げてしまうと、そのほとんどは税金に持っていかれるわけですから、うまく来期の収益にならないか?と思います。まあ、そんなこと思っても、現実どおりににしかならないんですが...。

そして、また4月から新しい会計年度が始まります。
毎年そうなんですが、今年も仕事がきちんと来てくれるだろうか?ということがすごく心配になります。

「3月まで、上り詰めた坂をこえると、その先は崖!...ではないだろうか?」
というのが、実感として僕の気持ちですね。

 

11:00
Imgさん来社

 

3月6日(火) 今月に入ってまだ一週間も経っていないのに、もう2つも仕事を断ってます。大変申し訳ありません。

CGWorldの募集広告が効いたのかどうかは判りませんが、求人の作品が毎日のようにライブに送られて来てます。そんな関係で、沢山のCG作品を最近見ています。作品を送られた方で、お断りの連絡を受けた方には、大変申し訳ありませんでした。こちらとしては応募してくれた人は全員入れたい気持ちなんですが、物理的、経済的にそれでは成り立ちませんので、今直ぐに戦力となるような方を選別させていただくしかありません。

こちらが望んでいる作品とは、以下のようなに大変シンプルなものです。

CGソフトの機能を使いこなし、自分の物にしていること

CGソフトには沢山の機能がありますが、それをとりあえず全部使って、作品を作る必要はないんです。CGソフトを使う上で、その習熟度は、”機能を知る”→”自分なりの表現ができる”だと思います。こちらが望んでいることは、その機能を自分なりにどう使いこなしているかということなんです。例えば、フォトショップの逆光フィルターをただ使ったら、誰がやっても同じ表現になってしまいます。それを自分のイメージにあうように、コントラストをいじるとか、彩度を落としてしまうとか、そんなことを見せてもらいたいのです。単にCGソフトの機能に頼っていてはダメだということです。

映像以上の何かが表現できていること

作品と言うと、ストーリーを持った物を送ってくる人が、多いのですが、こちらはストーリーテリングの才能を求めているのではありません。あくまでもCGとして表現力を見させてもらっています。よって、一瞬の動きだけとか、静止画だって構いません。「笑う顔の動きを表現する」「透明な花瓶に射し込んだ光の集光を表現する」そんな単純なもので構わないのです。...というか、その位限定したものにしないと、表現を極めるのは、難しいと思います。そしてその結果、単なるスクリーンに映った映像の枠を越えて、なんらかの感触がこちらに伝われば最高だと思います。

こんな感じです。
期待しています。

 

3月5日(月) 花粉症がいよいよ本番を迎えています。あんなに好きな季節だった春が、いつのまにか一番嫌いな季節になってしまってます。みなさんはどうですか?

先週の土曜日から、ライブのホームページがあったレンタルサーバーを別会社のものに変えました。その会社がつぶれてしまったんですよ...。 移転に伴いいろいろ不備な点があると思いますが、ここしばらくはお許しください。
 しかし、移転に伴ってホームページの内容を見直してみると、ずーっと前に作ったページと、最近のそれとで、別のイメージになってますね。統一感に欠けているページもあるし、言っていることが古かったり。もう、全ページを作り直したくなりました。ほんと時間があったら真っ先にやりたいことですね。

下の写真を見てください。
実は、先週の土日を使って、みんなでスキーにいったのですが、その帰りのみやげ物屋(「
ウブド那須」)で見つけたマスコット人形なんです(バリの民芸品)。その中でもこの右のアップの奴、最高でしょう?このとぼけた感じ。おそらくオラウータンを模しているのだと思いますが、この微妙にねじれた格好が最高です。

  

財力にものを言わせて、5体買いました(1体200円なんですけどね...)

写真を見てもわかるように、この人形は机などの角に座るように置くことができます。僕はこれをモニターの上に置くことにしました。仕事でキリキリしながらCGを作っている時、ふと上を見ると、ボーっとした奴らが座ってこちを見てる。...なかなか最高です。

 

10:00
Ds・Eさんと打ち合わせ
3月2日(金) 朝一で高田の馬場で打ち合わせ。

ここは、結構思い出深い場所。
CG黎明期の頃(15年位前)、”サピエンス”というフレームバッファのメーカーがここにあって(今も存続されていると思いますが...)、安斎さん(著名なCGアーティスト)や、増尾さん(現ルーデンス社長)に初めて会った場所です。あの頃はCGをやっているプロダクションは、数える程しかなかったので、大体はお互いのことを知っていました。
 メタコーポレーションジャパンの高沖さん。ヴィーノの町田さん。最近社名が変わったトリロジーフューチャースタジオの平さん。リンクスと合併(?)したウィルコジャパンの野口さん。小川モデリングの小川さん。みんな、この頃に知り合った人たちです。

でも、こう思うと、あの頃CGで頑張っていた(ほぼ)同年代の人たちもみんな頑張ってますね。それぞれが会社を興してやってるんですから。なんか心強くなります。

 

11:00
八木さんと打ち合わせ(高田馬場)

 

3月1日(木) 会社に行きたくない日というものはあるものです。
問題が山積していて、それを片付けねばならない一日を思うと、朝布団の中で起きた時に気が重くなるんだよね。今日は、まさにそんな日でした。

仕事をする時、本当は初めに見積もりありき、なんですが、最近はそうでない場合も増えていて、仕事は終わったけど仕事の金額が決まらないとか、金額は決まっても、支払いを待って欲しいとか、そんなことが多くなってます。で、請求書を出し終わるまでは、仕事としてかたがつかないわけで、それが心労になるわけです。何ヶ月も前からの仕事だと、常にそれが気がかりになっていていやなんですが、今日は、それがうまい具合にほとんど片付きました。
...よかった。

昨日言っていたCGWorldの人材募集広告の不備な点に関してですが、結論から言うと、これも無事一件落着しました。
今日の午後、担当者の増渕さんがライブに来られて、自分の不備を認め、「来月号、もう一度、正しい完全原稿の状態でお載せすることで、ご容赦ください。」と、言ってもらえました。
 版下がちょっとボケているということは、そんなにたいした問題でないというふうに捕らえられたら、それをどう説明しようかと思っていただけに、この対応は、正に「我が意を得たり」でした。デザインを売りにしている会社がどんなにそれに気を使っているかをよく理解していただけて、うれしかったですよ。

...朝は、あんなにユウツだったのに、帰宅する頃は、すべてよい方向に片付いていて、すがすがしい気分で会社を後にできました。ホッ。

 

10:00
Img・Mkさん来社

15:00
ワークスコーポレーションさん来

18:30
MVプロダクションさん来社

 

2月28日(水) CGWorld・4月号が送られて着ました。ライブの求人広告の掲載号です。
「どれどれ...」と求人広告ページを見てみると...ありました、うちの求人広告が。「あれっ?なんかボケてない...これ?」。

載ったには載ったのですが、どうやら担当者の人が、原稿の使い方を間違えてるみたいです。
 こちらからは、イラストレーターで作った原稿ファイルと、それの確認用JPEGファイルの2つを送ったのです。おそらく、そのJPEGファイルを原稿データとして使ってしまったのでしょう。途中で版下チェックもあったのですが、ファックスでのチェックだった為に、そんな解像度の問題があることはわかりませんでした。

これは、非常に不愉快。
他社の広告は、文字がピシッとでているのに、うちだけなんだかボヤけているんですから。
 さっそく、担当者に電話したけど、外出していて居ませんでした。とりあえず、他の人に事情を話して、帰社したらすぐに電話をもらえるということで電話を切りました。その後直ぐに広告費の請求書が送られてきて、もう、腹立たしいことといったら...。

結局、夜になっても担当者からの電話はかかってこなかった。...何をやっているんだ! ”CGWorld”(ワークスコーポレーション)。

 

15:00
Img・Arさん来社

 

2月27日(火) 先週から始めていた一人旅作業の作品がちょっとづつ形になってきました。なれないモデリングにも、やっと慣れてきて、思った形が出来つつあります。

この「CG制作日誌」で、一番やりたかったのは、こういうCGの製作過程を1日おきに画像入りで紹介することでした。CGクリエーターの生の状態を見せることができると思ったからです。...でも、実際には、仕事として作っているわけですから、いろいろ権利問題が生じ、こうして言葉で伝えるしかなくなるわけですよね。しかも、内容をボカして。

でも、そんな未公開画像も、部分的に何かわからないような状態であれば問題ないですよね。

...こんな具合ならどうでしょうか。なんだかわからないでしょう?

 

2月26日(月) 昨年の11月からアルバイトで働いてもらっていた斎藤さんを、3月1日付けで正社員として迎えることにしました。彼女のセンスと頑張りに期待したいと思います。

 

15:00
Img・Arさん来社

 

2月24日(土) 今日は、プライベートで燕路さんの落語を聞きに行きました。本来、休みの日のことは書かないのですが、あまりにもすばらしい芸(落語)だったので、一言書いておこうと思います。

話されたのは、「子別れ」。
知ってる方もいると思いますが、大工の棟梁が、お葬式に行った帰りにへべれけに酔い、吉原で豪遊(4日間も)し、奥さんと別れてしまうというお話。しかし、何年か後に、生活を悔い改め、一人で暮らしているところに、ばったりと別れた自分の子供と会って、それがきっかけでまた、もとの奥さんと暮らせるようになるという結末のものです。

なぜこの写真か?と言えば
帰りに食事しに浅草に
行ったという単純な理由。

でも偶然ですが、話の舞台になった場所なんですね。

 この落語会は、燕路さんの後援会が主催しているもので、本当に少人数で行われました。上野にある落語協会のビルの2階を借りて、ほんの20人ほどの鑑賞会です。そのせいもあって、燕路さんとの距離は3メートルくらい。奥さんと別れ話をするときの子供がそのことに反対するしぐさ。棟梁が子供と再会する時の表情。それが、もう身近に感じられて、もうすばらしいかったです。涙をこらえるのが難しかった。

 いい映画を見て涙を流すときは、いくら泣いたとしても、無機質なスクリーンに向かって泣いているわけだから、横の人に気づかれないように気をつければいいんだけど、落語は違いますよ。だって、演じている本人に向かって顔を向けているんだから、こちらが涙ぐんでいるのが、モロにばれているわけです。それはちょっとはずかしいけど、それを見て演技者の芸にまた熱が入るんだろうな?とは容易に想像できることですね。

落語に限らず、人と向かい合って直に芸をする方法は、なんとすばらしい、うらやましい方法でしょう。燕路さん、すばらしい芸をありがとうございました。

 

2月23日(金) なんと朝8時半から打ち合わせ。普通の人にとっては、そんなに早い時間ではありませんが、僕らにとってはいつも起きるかどうかといった時間。しかも徹夜明けだったので、つらかった。

午後、久しぶりに時間が空いたので、徹夜明けの体に鞭打って、会社前のスポーツジムに泳ぎに行きました。昼間の午後なので、誰もいない。貸切状態でした。

会社に戻ると、仕事キャンセルの電話。こんなことってあるんですね。
まったく失礼な話なんですが、ちょっと助かっちゃたりするかもしれない。
その仕事の為に、スケジュールを空けてあったんですが、何もしなくてよくなったわけで、いきなり楽になりました。明日も出社しようと思っていましたがそれもしなくてよくなっちゃって、逆に気が抜けてしまった。

...ちなみに、今日は、私の誕生日。
まあ、この年になると、誕生日っていってもいっこうにうれしくありません。むしろまた歳をとってしまったと感慨に耽るきっかけになってしまう。
41ですよ、今年で。まったく、自分が41歳の大人になるなんて思いもしなかった。これからの10年は、今までにも増して速いだろうな...。

 

8:30
Nsさんチェックの為来社

 

2月22日(木) 久しぶりに、徹夜作業に...

夜、作業をしていると、デジタルハリウッドからFAXが届きました。
”「本科・専科卒業制作展」ならびに「企業審査会」開催のご案内”
その中の「企業審査会」に出て欲しいとのことです。前にも一度、半年コースの企業審査会に出たことがあり、今回も、出席することにしました。

基本的に、学生が作った作品(賞に入ったもの)を見て、こちらが批評するという催しです。賞に入った作品ということで、中にはプロ顔負けというのもあります。昨年は、その中からシーグラフに入選したという物もあるようで、こっちもまだ実現していないことですから、すごいもんです。

皆が真剣にCGに取り組んでいるという情熱をまた感じられたらいいなと、今から楽しみです。

 

泊まり
2月21日(水) 最近、仕事でCGを作る場合、分担作業が多くなってます。僕は主にディレクションが主で、質感、ライティング、アニメーションなどをやる作品もありますが、モデリングはまったくやらない場合が多いですね。しかし、時々、どうしても自分で全部やらなければならない作品もあって、それが結構楽しいんですよ。

他人任せにすることがないので、全て自分の手の上の作業になるわけで、全てを自分で把握できる感覚がいいんですよね。自分の思いのまま、誰に気をつかうこともなく、思ったとおりに作業ができる。グループ作業の良さもありますが、こういうのもたまにはいいですね。
 モデリング作業など、あまりやっていないので、新しい発見の連続だし、隅々にまで気を配ることができるので、楽しいです。

ある人が仕事に対して、「いい汗がかけたと思える日は、とても満足できる。」と言っていました。僕もまったく同感で、体を思いっきり動かせた日と同じように、適度な疲労感と達成感が最高。
酒がうまいですよ。

これをCG制作に置き換えると、ディレクションという役割での満足感と、自分が実際に手を動かして作成したことへの満足感では、やはり後者の方が「いい汗をかいた」という実感を得られやすい...ということになるのでしょうか?

 

2月20日(火) 今日、プラグインの仕事の途中チェック・打ち合わせがありました。

最近、こういう仕事(お金をもらってプログラムすること)が増えています。MAXのプラグイン作成を仕事としてやっているところって少ないんだろうか?ライブでも、あまりそれをやることを宣伝はしていませんが、なぜかそういう話がいろいろ舞い込むようになって来てます。

今までは、プログラムの仕事は、僕一人でこなしていたのですが、それではいけないと、もう一人プログラマーを育成中です。彼が、一人前になったら、正式にプラグイン開発の仕事も宣伝しようかな?と思っています。

プラグインやWindowsAPIのことを人に教えていて思うのは、自分の中ではあたりまえと思っている常識が、結構いっぱいあるということ。しかし、その常識がないと理解できないことが今のプログラミングには多すぎるということです。
 僕は、17年位前からプログラムをしているおかげで、自然といろいろな常識が身につきましたが、今からプログラムを始める人は、なかなか大変でしょうね。昔は、システムが単純だったから、その動作を知ることは簡単だった。今は、複雑すぎで、「このレベルまで知っていればいい」というある種、割り切りが必要です。でも、その割り切りがまた難しいんですよね。というか、判らない。いい参考書というのも見当たらないし、みんなどうやって勉強してるんでしょうね。

まあ、そのおかげで、こっちに仕事が回ってくるんだとも言えますが...。

 

13:00
Ng・Kさん来社

 

2月19日(月) 午後から、六本木・Imgさんで3つの打ち合わせをしました。連続で。こんなの珍しいですね。全ての打ち合わせが終わるころにはもう夕方。疲れました。

その帰り、ためしに大江戸線に乗ってみました。悪名高き、大江戸線・六本木駅の深さを体験してみたかったからです。


日比谷線・改札の横からエスカレーターをおります。2つ。


ここで、大江戸線の改札に入るわけです。なんだ、浅いじゃない...と思ったら
この先が大変。




その後、3つの長いエスカレーターを乗り継いでやっとホームに着きました。

結果はご覧のとおり、噂にたがわずすごいもんでした。
毎日利用するのは御免こうむりたいですね。

 

14:00
Imgさんで打ち合わせ