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 20week  2001/5/14 〜 19

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5月14日(月)

”来週の休み開けから、この制作日誌の形態を少し変えようと思っています。”

3月10日にこう書いてから、2ヶ月あまりが経ってしまいました。
少なからず、このページに気をかけていてくれた皆様、大変申し訳ありませんでした。また再開します。

今後は、1週間単位の日誌にしようと思います。1週間/1ページで、その週にあったことをまとめて書く予定です。また、内容をいくつかのテーマに分けて書こうと思っています。今の所、Working(制作作品)、Occrrence(出来事)、Technology(テクノロジー)、Column(コラム)の4つです。では、またお付き合いください。

 

#このコーナーでは、現在ライブで制作進行中の仕事を書きたいと思っています。ただ、まだ制作中のものですので、内容を全面的に載せることはできません。さしさわりのないことに限定しようと思います。また、なるべく制作したCGも画像として出したいと思っていますが、これもそのままお見せするわけにもいきませんので、基本的には部分的な画像になると思います。

今週は、とてもハードな1週間でした。
毎年、5月になると、3月末締め切りの仕事の後片付けも終わり、ちょっとは暇になります。ところが今年は、忙しいのなんのって、大変です。社員の人数が増えて来たからやれてますが、昨年だったらもう破綻。というか、外注さんに頼んでますね。ほぼ毎日、誰かが泊まっているという状態でした。

電通テックさんからは、4月中旬より沢山の仕事をいただいています。現在はNTTドコモさんの展示映像を製作中。これに、4名が係わっていますから、ほんと社員総出といったところ。  
     
  電通サドラーさんからは、CGだけでなく、演出も含めての仕事。音楽や、音効もこちらで付け、完パケにするものです。いつもディレクターがついてCGの部品を作っているので、とても新鮮。
     
こんな大忙しの時に決まって仕事が来るのはハットさん。
昨年製作した冷蔵庫CMの別バージョンです。他の仕事と締め切りがまったく重なっていて、一時はどうなるかと思いましたが、どうにか切り抜けられそうです。
 
     
 

先週で終わった仕事ですが、市販CD−ROMのスクリーンセーバーを作る仕事をしました。シンフォレストさんというCD−ROM製作、販売をしている会社です。いろいろなアーティストのCD−ROMで有名なところ。今回のCD−ROMは恐竜のイラスト集で、スクリーンセーバーは、その恐竜が3DCGで画面を歩き回るというものです。題名は「恐竜画集 山本匠作品集」。お店で見かけたら買ってください。→シンフォレスト新作紹介ページへ

     
4月の仕事ですが、ファミリーマートのCMを作りました(電通テック制作)。文字や、アイコンなど、すべてグラフィックスだけで校正される30秒のCMです。これの変わったところは、ビデオ編集を一切行っていないということ。AfterEffectだけで完パケにしました。ちょっと信じられません。  

 

今週の仕事

#ここでは、1週間のうちにあった出来事を書きます。会社からの告知は、トップページで正式に行いますが、そこにかけない非公式なことなどもここに書きたいと思っています。

ご存知と思いますが、今年度、ライブは本腰を入れて求人募集を行いました。雑誌”CGWorld”に求人広告を載せたこともあり、本当に沢山の方の応募がありました。全部で40名近くの応募があったと思います。今年、ライブは自主作品を作っていますが、いろいろな方の作品を見せていただき、とても参考になりました。というか、よい刺激をいっぱい受けました。本当にありがとうございました。最終的には、1名を正社員、もう1名をアルバイトとして、計2名を採用しました。20倍程度の倍率だったということになりますね。

残念ながら不採用となった方。申し訳ありませんでした。実力のある方も沢山いらっしゃったと思います。しかし、今のライブが欲している人材に合致しているかどうかを最終的な判断の指針としました。よって、落ちてしまった方もガッカリしないでくださいね。もし経済的な余裕があれば、もっと沢山の人を採りたかったところです。

でも、採用された人も気が抜けないのがうちの厳しいところ。
初めの6ヶ月で実力が認められない場合は、解雇となります。入社試験などを行ってその人の実力を推し量ろう、とはするのですが、やはり、本当のところは実際の仕事の上でないとわからない部分が出てきます。ライブの本当の実力試験は、入社してからなんですね。入社後、僕と組んで行う初めての仕事が、その人にとっての本当の試験になります。怖いですね〜。

これでライブも9名。
事務所の方も一杯になりました(もう、座るところがありません)。また、僕が面倒を見れる限界人数もこれが限度でしょう。次に募集を行う時は、何か大きな壁を打ち破って会社がステップアップする時でしょうね。でも、本音を言えば、そんな大きな会社にはしたくないと思っています。人数が増えるとだんだんつまらない会社になっていきそうな気配がするからです。...今現在でも、創業の頃のモチベーションを新人に伝えるのに一苦労しています。これが10人、20人となってしまったら、破綻するのは目に見えてます(少なくとも僕の技量では...)。

 

社員募集終了

#ここでは、CGやコンピューターに関連する最新動向(僕が関心があるもの)などを自分なりの切り口で示したいと思います。

先週、Cult3Dの開発会社であるサイコア社が恵比寿・オートデスク社にて、パートナー向けのセミナーを行いました。

  セミナーそのものも新しく知ることが多く、結構ためになりました。しかし、すべてが解ったわけではないのです。なぜなら、この講義はすべて英語で行われたんです。
 サイコア社はスウェーデンの会社で、「自分たちも英語を覚えたのだから、あなた達も英語ぐらい理解してよ。」と言わんばかりに、当たり前にすべて英語でした。

...だめですね、これからのCG屋は英語が出来ないと。簡単な内容はある程度わかるのですが、核心部分になるとまったくわからない。情けなくなりました。

講義の後、ディスクリートの方に通訳をお願いしてミニ会談を設けてもらったのですが、直接話せたらどんなにいいかと思いました。「サイコア社は、日本に代理店がなく、そのために日本のCult3Dが盛り上がらないのではないか?」と質問すると、「日本には、代理店を作るほどの市場が出来ていない。」という答え。ニワトリが先が卵が先かということなんですね。サイコア社は、大きな会社というイメージがあり、先行投資をバンバンやる会社と思っていたのですが、意外と堅実なのに驚きました。...いや、それで当たり前ですよね。

最後におまけですが、
このセミナーの開催場所を提供したディスクリートのOXさん(名前だしちゃまずいですよね?)から、次期MAXの日本語のローカライズの仕事をしませんか?と打診を受けました。とてもうれしいですね。というかとても興味があります。もちろん2つ返事で、「やらせてください。」と言いました。まだ、ほんとにやるかどうかはわかりませんが、こちらの要望などもよりディスクリートに届くでしょうから、実益を兼ねるといったところですね。

 

Cult3Dセミナー&個別会談

マクロメディアから”ディレクター8.5セミナーのお知らせ”が届きました。内容を見ると、”ショックウェーブ3D”がそのセミナーの主な内容。→詳しくはこちら

インテルが、スケーラブル(データ量に対して)なWeb用の3Dテクノロジーを開発し、それをマクロメディアが”ショックウェーブ3D”という形で市場に投入することはなんとなく知っていましたが、こんなに早く、現実のものとなった事に驚きました。まだ、本物を見ていないのでなんとも言えませんが、機能の詳細を見れば見るほど、すごい内容です。回線スピードによってダイナミックにジオメトリーの詳細を変える。キャラクターアニメーションのサポート。ハードウェアアクセラレーションもOK。パーティクル。ダイナミクス。...なんだか、CGソフトの機能一覧を見ているようです。これが全部リアルタイムなんですから、まったく驚き。RenderWareも真っ青です。

ライセンスや、3Dの画質など、詳しいことはまだまったく解りません。セミナーに参加する予定ですので、その後またご報告します。

サンプルデータは、このページで見ることができます。このデモを見る限り、そんなに高品質なものでもなさそう?これが実力?

 

マクロメディア&インテルがリアルタイムCG市場に乗り出す