リモート操作に適した赤道儀


 「充分な精度を持った固定型の赤道儀であること。子午線通過問題のないフォーク式であること」を条件とした結果、中央光学さんのLシリーズになりました。子午線通過時に望遠鏡の反転を行わなくてよいことは、連続撮影が出来るので、天体撮影において大きなアドバンテージになります。


 また、片持ちになるため、”サブ望遠鏡が同架しやすくなる”というメリットもあります。



架台のカスタマイズ


 電源、CCDカメラ、ビデオカメラなど、望遠鏡に接続されるコードを架台の赤緯軸内に入れて引き出してもらい、それらを右の写真のように望遠鏡のバックプレートにコネクターボックスとしてまとめてもらいました。こうすることで、外部に出るコードが整理され、見た目もすっきりするだけでなく、自動運転時のケーブルの巻き付きによるトラブルがなくなります。


 また、エンコーダーは、標準品よりも高精度なものに付け替えて貰いました。自動導入の精度向上に役立っています。



ターゲットの導入


 天体の導入は、いかにL40の機械精度が高くてもソフトウェアーの力を借りなければ、実用になる導入精度は実現出来ません。精度を出す要は、DC-3DreamsのPinPointという星図マッチングソフトウェアーです。コンピューターによる自動化システムが成り立っているのは、なによりこの星像解析ソフトウェアーの力によります。以下のステップで、導入が行われます。


  1. 1.赤経赤緯が指定されると、エンコーダーの分解能において機械的に架台をその方向に向けます。

  2. 2.CCDカメラで自動撮影を行い視野の画像を得た後、PinPointが画像解析し星図データベースとマッチングをとって、望遠鏡が実際に向いている赤経、赤緯値とPA(視野の回転角)を得ます。

  3. 3.ターゲットとの差を算出し、機械的なエンコーダーの分解能によって最終的な位置に修正を行います。この時、ギアのバックラッシュの影響が出ないように、一方向のみから導入位置に近づけるような動作を行います。


 最終的には、架台のエンコーダー精度によって、補正が行われますが、数分程度の移動量なので、誤差は小さなものです。このような位置補正により、望遠鏡は、1~2秒角程度の精度で同じ位置に導かれます。

赤緯軸内を通ったケーブルは、写真中央のコネクターボックスにまとめられます。USB端子が2つしかなかったことと、ガイドケーブルを通し忘れたのが失敗点です。

同架しているのはFSQ106。まだ眼視にしか使っていませんがゆくゆくはこれで広視野の画像も狙ってみたいと思っています。

  1. 箇条書き項目中央光学 http://www.chuo-opt.com