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 21week  2001/5/21 〜 25

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5月21日(月)


先週の土日に納品が集中したので、今週はちょっとのんびりできるかな、と思ったら、大変な勘違い。とてもハードな1週間。結局、暇になることなんてないのか?

電通テックさんからの仕事、NTTドコモさんの展示映像の1カットがまだ終わっていなかったのです。これを週半ばまでに納品。人に作ってもらっているととてもストレスが溜まる。頼まれる方はそんなこと思ってもいないだろうな〜。でも、こちらが思った以上のことをやってくれたりすると、その喜びったら、もう最高。

電通サドラーさんの仕事も、今週末までに完成しなければならない。来週月曜日にスポンサーチェックですから...。

先週末に、納品し、終わったばかりなのに、またハットさんから電話。今度はカルピスのCMだそうです。まだはっきりしませんが、もしかしたらやるかも?です。

水曜日には、製薬メーカーさんからCD-ROMの見積もり依頼。
話がまとまればかなり大きな仕事になりそう。金曜日までに見積もりを作りました。
それから、来年1月に行われる医学セミナーの映像製作の仕事も打診されました。新しい年度が始まって、今年度の売上の心配をしている身にとっては、こういう大きな仕事が早々と決まるのはとてもうれしいものです。感謝!

イメージサイエンスさんとの仕事、CGチェックでペンディング状態だったのですが、その返事が来ました。やはり忙しい時にいろいろ重なるもんです。この仕事も金曜日に納品でした。

もうひとつ。

ずっと続いている仕事ですが、みなさん第2東名高速道路という路線ができるのを知っていますか?東名高速の交通量増加問題を解決するために、静岡から愛知まで、平行してもう一本の高速道路を作る計画です。噂によると、制限速度が140kmに上がるそうです。

この工事と平行して、その景観シュミレーションを行うプロジェクトがあり、ライブではこれのお手伝いを続けています。全区間をCGで作るんですから、その作業量は膨大なものです。とてもひとつのCGプロダクションで出来る仕事ではなく、沢山のプロダクションor設計事務所が参加しているようです。こんな仕事こそ、本来はリアルタイムCGになればいいんですが...。

 



 

今週の仕事


先週の日曜日(20日)、仕事が終わったその足で、上野鈴本に駆け込みました。
いろいろ縁があってお知り合いになった、落語家の柳亭 燕路さんが、トリを勤めていたのです(しかも、楽日)。もう高座が始まっていましたが、無理を言って入れてもらいました。

燕路さんとの出会いは、ここ鈴本でした。

家族で、落語を見にきたんですが、うちの子供が、そこに出ていた燕路さんを大変気に入り、鈴本演芸場・燕路さん宛てにメールを出しました。そしたら、それを燕路さんが見てくれて、時々高座に呼んでくれるようになったんです。いやーっ、インターネットってすごいですね。

芸の方はもちろん良かったんですが、終わった後がまたよかった。
楽屋を訪ねると、「この後、いっぱいやりましょう。」ということになり、お酒を飲むことになったんです。

あの!あの!燕路さんの隣で酒が飲めるなんて最高でした。今まで、客席からしか見たことがなかった人が隣で酒飲んでるっていうのは、不思議な体験ですよ。

さて、その席で落語家さんは、どのように後輩を教育しているのかという話を聞き、ちょっと驚きました。これ不思議なんですが、”教え料”みたいなものは、いっさい貰わないで教えているそうです。そして、稽古が終わると、食事までおごってやるそうです。これには、酒までついてるとか...。

燕路さんに言わせると、「僕らも先輩にそうして教えてもらったから...」だそうですが、これって、結構すごいことだよね。だって、自分も芸をしながら他人にタダでその商売のキモの部分(どう戦うか?)を教えちゃうんだから。うまいラーメン屋が、そのスープの作り方を教えているようなもんです。

...と、そこまで書いて気が付いた。
自分も同じ事してるな〜と。いままで15年以上培ってきた、いろいろな経験則や、考え方を手取足取り、教えています。

落語家さんは、まだいいですよ。だって、「先輩、頼みます。教えてください!」って、頭下げて、くるんでしょ?こっちは、違いますよ。嫌がるのを無理やり押さえ込んで(笑)、教えるんだから...。しかも、一人前でもないのに、相手にお駄賃まで払ってます。”コンピューターグラフィックス”なんて、いかにも時代の最先端って感じですが、実際は、伝承の世界に近いものがあります。職人芸的ですからね。

いっそのこと、落語の世界と同じように師弟制度にでもしたら面白いかもしれない。

 

柳亭 燕路さん

政治の話になりますが、今週、小泉首相が、らい病患者に対して控訴を取り下げる決断をしました。... やりますね。この方は。 血が通っている人だと思います。国として、本来ならば控訴し、争議を続けるところ、原告側の年齢を考慮しそれを取り下げたわけですから、よく判断を下したと拍手したい気持ちです。

らい病というのは、ご存知だと思いますが、ウィルス性の病気で、四肢が腐ったりする病気です。昔は特効薬もなく、かかった人は隔離され、その家族も村八分にされたり、それはひどい仕打ちを受けたそうです。そのせいで家族がバラバラになり、自殺者まで出したようですから、その悲惨さは想像以上でしょう。

しかし、小泉さんがこの決断をすることへの圧迫は、相当なものがあったと思います。それをすべて押しのけてまで、まさに万難を排して行ったこの決断に対し、敬意を表するしかありません。

「ああ、ハートを持った人が、ここにいるな...」 と、
朝、新聞を読んでいて涙がでそうになってしまいました。

PS.
その報道から数日して、小泉首相の秘書官が、この決断をしたときの首相の様子を語っていました。らい病患者さんから渡された分厚い資料を、涙を流しながら読んでいたそうです。

 

小泉首相、”らい病患者への控訴とりやめ”


CGクリエーターという言葉がよく聞かれます。CGアーティストなんて名刺に書いてある人もちょっと前にはいっぱいいましたね。それ相応の人が持ってるならまだ解るんですが、すごい心臓の持ち主が多いです(笑)。

CGソフトで画像が作れるだけでは、これはもう、ただのオペレーターです。なんとなく操作できるレベルから、機能を有機的に組み合わせて作業ができる方まで、オペレーターにも、さまざまなレベルがあります。しかし、いくら操作に習熟しても、それだけではクリエーターにはなれません。そこを勘違いしている人があまりにも多すぎるのです。

創作というのは、「魅力的な対象物の、何が、自分の琴線に触れているのかを冷静に見極める作業」だと思います。これは、自分が作った作品に対してもそうです。そのどこがいけなくて、どこが訴えてくる部分なのかを見極めながら、そのよい部分を磨き、洗練させていくことが必要なんですね。魅力的なコアを発見したときには、自分の心の中に必ずそれに呼応する美しい部分があり、それが共鳴するのがわかります。まさに、自分を見つめることが創造につながるんだと思います。

だから、CG屋の勝負どころは、その ”物を見極める眼” を持っているかどうかということだと思う。

 

これを訓練するには、 デジカメやビデオカメラを持って外に出たらいいですよ。CGを忘れて...。
いろいろな景色に出会ったら、その何が自分をひきつけているのか?を見極めてシャッターを押す。いろいろなフレーミングを試し、出来るだけ自分のイメージに近づける。これがいい訓練になると思います。

ムービーカメラを使えば、今度はカメラの動的なフレーミングの練習になります。また、カット割も考えて撮れば、映像作品としてのカット捕らえ方の勉強になりますね。

 

僕は昔、新宿の京王プラザホテルで、結婚式のビデオカメラマンのバイトをしたことがあって、その時の経験が、結構CGに役立っています。人を撮る場合、単に画面の真中に収めるのではなく、その人が右を見てるのか左を見てるのかによって、その方向の余白を少し広くとると自然に見えます。つまり、人間の心理を読んで、フレーミングしているわけで、なるほどなーと思いました。

とにかく、CGという技術だけではなく、映像という大枠で物を考えて行かなければならないのではないでしょうか?もしくは、人間心理という、大枠です。CGソフトを触っているだけでは、一人前にはなれませんよ...。

 

クリエーターになるには


この製作日誌を書くのにずっと使ってきたパソコンを最近変えました。新しいパソコンを買ったのです。

以前は、SONYの ”VAIO C1S”。もう3年近く使ってきました。あたらし物好きの自分としては、快挙と言っていいほど、長く使いつづけたマシンです。いろいろ不満はありましたが、なかなか骨太のノートパソコンでした。...で、それの代わりと言えば、またSONY製になるだろうと思うかもしれませんが、最近のSONYパソコンは、コストダウンのために目が当てられません。部品の品質がどんどん落ちています。液晶の質は最低だし、筐体の作りもひどいものです。持つとベコベコいうし...。せっかくのユニークなデザインが、あれでは台無しですね。ノートパソコンに一家言持っているような通は、もうVAIOから離れていくのではないでしょうか?


IBM ThinkPad X21

そこで、僕が選んだのは、IBMです。
デザインは、無骨というか常に一定で、そんなに色気もないですが、その作りの質実剛健さに惚れました。ボディを持ってもミシリとも言わないし、なによりキータッチが最高。液晶の質もよく、視野角も広いものです。使っていてとても気持ちがいい。


底面は、マグネシウム製。しっかりした剛性感。

結構気にいっているのが、この底面のデザイン。この放熱の為のフィン形状が好きです。ちなみに放熱の為のファンの音はとても静かです。

 


ここにコンパクトフラッシュが挿せます。

コンパクトフラッシュカードが直接挿せるのも、このパソコンに決める一因でした。USBは2つ付いてるし、100BaseのLANコネクターも付いています。ビデオモニター端子も標準のものがそのままさせます。

     


このFnキーがじゃまなんです。

唯一の不満点がこの「Fn」キー。このキーを押しながら液晶の明るさや、スリープなど、システム操作を行うのですが、通常のキーボード配列に慣れている身としては、どうしても「Ctrl」キーと押し間違ってしまいます。しかし、それでもIBMがここにおいているということは、もっともっと深い意味があって、しばらくすると「なるほど」と思うのかもしれませんが...。

 


暗いところでは、十分な明るさ。

液晶上部にライトがついていて、暗い場所で使うときにキーボードを照らします。こういう仕掛けが好きですね。

バッテリーでの動作時間はメーカーの公証値で、4.8時間。実際に使ってみると3時間半程ですが、Pentium III 700MHz(バッテリー駆動時は500Mhz)であることを考慮すれば、よく頑張っていると思います。CPU以外のデバイスの省電力に相当取り組んだ結果でしょうね。こういう基本性能にこだわっている部分がIBMのよいところだと思います。

PS.
このノートパソコンを買った後、IBMから一回り小さなノートが発売になりました。S30というそれは、無線LAN組み込みであったり、バッテリー使用可能時間が6時間を越えていたりと、ちょっと心中穏やかではいられない位の製品。「OSがWindowsMEなので、駄目」と、自分に言い聞かせていますが、今ノートパソコンを探している人には、この「S30」、進めますね。でも、買ってからすぐにWindows2000にOSを入れ替える必要がありますが...。上の記事で、自分の新しいパソコンを紹介したばかりですが、いつ「S30」に変わってしまうか?かなり強い誘惑を感じています。...うう、まずい。

 

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