Chapter1 マイコン時代(1976〜1981年頃) page5
この当時、他の会社はどうだったかといえば、同じような手法をとっていたと思います。

プロッターに書き出してリスフィルムで透過光撮影したり、マスクとして撮影し、オプチカル処理グローを付け加えるなどしていました。いわゆる光もの全盛の時代です。 CM界で一世を風靡したスキャニメイトなんていうのもありましたね。「2001年宇宙の旅」のスターゲートを表現したあれです。 日本では、アニメーションスタッフルームさんなどが記憶に残っています(一度見学に行きました)。

[PS2]

   
海外では光ものの元祖、ロバートエイブルがEvans&SutherlandのPS2を使い、ワイヤーフレームの傑作「シカゴ」を発表するかしないかの時代でした。

Evans&Sutherlandは、CG界では超有名な会社で、初のCGシステムといわれる「スケッチパッド」を開発したSutherland氏が起こした会社です。 (スケッチパッドは、インタラクティブに図形を操作できるベクターグラフィックスとライトペンを持ったシステムです。) 主に軍事シュミレーターで大きくなった会社と理解していますが、CAD、CAM用のベクターグラフィックス端末も販売していました。それがPS2です。E&Sは現在では、グラフィックチップベンダーに成り下がってしまったかんがあり、寂しさを感じます。
  Skech Pad
 
さて、その後、ベーシックマスターレベル3+ デジタイザー+プロッターの私のシステムは あま りに動作が遅かったので、"COMSOL" というコンパ イラー言語で核の部分を書き 直しました。3Dの 計算やクリッピングの 部分を高速化したのですが、 Basicと比べて 2〜3倍は早くなったようです。

1MHz(たった1MHzですよ!)の8ビットCPU を 骨の髄までしゃぶり尽くしていたとう感じが して いました。
 
   
  Plotter